輝く光の中で
「いりません。お返しします」

「そう仰らないでください。旦那様からお預かり致したものですので・・」

明らかに、手切れ金だった・・・。悔しい・・・。まるで私の愛情を
お金で買われた気分だった・・・。

「必要ありません。どうしてもと仰るなら、私の好きにして
 良いのですよね?」

「はい、金額的には、申し分ない額だと思いますので・・・。」

ビリッ・・ビリッ・・

「な・なにをなさるのですか!あなたは・・・」

「お金は、必要ありません。アルとも二度と会いません。
 申し訳ありませんが、お帰りください・・。」

「・・・・・・・。」

「最後に、一つだけ聞かせてください。」

「なんでしょうか?」

「アルは、けがは大丈夫なんでしょうか?」

「はい、アルバート様は、ここに運ばれてすぐに、本国に
 運びました。けがは、骨折ですので、命に別状はありません。」

「そうですか・・。良かった。無事で・・・。
 本国に帰ったのですね・・・。ありがとうございました。」

エドワードは、万梨阿の最後の言葉を聞き、部屋を後にした。
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