月夜の翡翠と貴方【番外集】
まだ半年ほどしか彼女といないけれど、この世界でいちばん彼女のことをわかっている自信がある。
…なぁ、ジェイド。
俺はお前の『ご主人様』としては、上出来なんじゃないだろうか。
一度大きく深呼吸をして、立ち上がった。
…俺を優しいと言った、彼女が。
冷酷だと言われる俺も、好きだと言った彼女が。
まだ、戦っているかもしれないのに。
「…守るなって言われたって、意地でも守るよ」
偶然が重なり合って、今彼女と一緒にいるけれど。
きっとこの先、偶然だけではどうにもならないことが、たくさんある。