ビターチョコレートな恋
すると煌は一瞬大きく目を開いて、すぐに目を細めた…
『そういう事か…ごめん、俺帰るわ』
私に背を向け、屋上から出て行った。
本当は「煌、ごめんなさい」って謝りたかった。
だけど今の私には呼び止められなかった。
あの目を見た瞬間、煌が他の違う人と入れ替わったんじゃないかと思った。
毎日優しい目をして笑ってた煌は、何もかも嘘だったんだって自覚した。
『バカ葉穏、諦めるのか?』
えっ?