ビターチョコレートな恋


《ガチャ…》



もちろん誰もいない屋上だった。



「ひくっ、ひくっ…」



物静かな屋上に響く泣き声…


止められなかった。


もの心がボロボロになっていたから。



『葉穏…』



私の名前を呼んで頭を撫でてくれた。


ずるいよ…


影途…―



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