ビターチョコレートな恋
家に帰ったとたん、私はふかふかのベッドに飛び込んだ。
「バイトかぁ」
独り言を呟いて私は仰向けになり、窓からチラリと見える夕日に目を向けた。
薄いオレンジ色の空して夕日が照らすこの世界だけが、唯一の私の好きな時間だ。
「あっ!」
そう言えば!
「従兄弟の雅也くんがバイトしてたなぁ」
いいこと考えた!
私は一気に階段を降りてリビングのドアを開けた。
『相変わらず葉穏は元気だな!』
「雅也くん!!」