ビターチョコレートな恋
階段を上がった正面か。
《ガチャッ》
「おじゃましま…ってえぇ!?」
何これ!!
信じられないほど綺麗なんですけど。
煌の事だからてっきり…
『なーに、汚いと思ってた?』
「うわっ!えと…ごめん」
『謝るなって』
笑いながら煌はテーブルにお茶の入ったコップを2つ置いた。
煌の部屋はとてもシンプルだ。
ベッドと机、それに漫画だらけの本棚。
「ねぇ、煌って兄弟いる?」
煌は机の上に飾ってある写真を指さした。