ヤンキー先輩！

体育館倉庫

時は経ってその日の放課後のことだった。



私は運悪く居眠りをしていたためにさせられてしまった運動委員会の仕事のことで1年5組の教室に招集をかけられていた。






『ということで、その美化週間は放課後に各担当場所を掃除することになりました。これからその担当を決めるクジ引きをしますので、各自前に出てきて引いて下さい。』






そう担当の体育教師ことハマヂが言うと各方面からブーイングの嵐。



そりゃそうだ。
放課後に掃除なんてやだよ。
絶対やだよ。





『うるせぇ！さっさと引け！！！！』





ハマヂ 31歳 短気





みんなしぶしぶ前に出てクジを引く。




私もすっごく嫌だけど、ハマヂがウザいから引こうとした。






『ストップ。』



へ？




『2年2組 佐々木歩。お前は体育館倉庫な。強制な。』






な、

「なんで！？よりによってあんな埃っぽいとこやだよ！！！」



『お前は体育館倉庫！』


「やだ！あたしもクジ引きする！」



『無理！』



「なんでよ！」




『お前の体育の成績5にしとくから。な？お願いだ。いいだろ？な？な？』


「お受けします。」







なんだか騙された感は否めないが、究極の運動音痴の私的にはプラマイプラスだと考えていいだろう。