【完】俺様キングと秘密の極甘kiss★




変じゃないかなぁ、と鏡の前で一回転し
てみたり、何度もバッグの中身をチェッ
クしてたら、あっという間に時間が来て




ちょっと慌てながら、編み込みのブラウ
ンのブーツを履いて、外に出た。



待ち合わせ場所に行くと、もう既に東野
君は待っていて。



「東野く……っ」



右手を振り上げて、東野君を呼ぼうとし
たけど、その声は途中で途切れた。



ぎゃ、逆ナンされてる……。



東野君を呼ぼうとした瞬間、大学生くら
いのお姉さん二人が、東野君に話し掛け
てるのが見えた。



東野君は困ったような笑いを浮かべて、
やんわりと断ってるみたいだったけど、
お姉さん達はなかなか引かない。



そんな中、完璧に駆け寄るタイミングを
見失った私は、ただただ立ち竦んだ。



ど、どうすれば……。






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