【完】俺様キングと秘密の極甘kiss★
違う。駄目なんだそれじゃあ。
いつもいつも、東野君から貰うものは、
純粋で、愛しさに溢れていて、いつも私
の身体では受け止めきれないのに。
ただ貰うだけじゃ、どうしたって不公平
だから、私も何かをあげたいのに――。
だけど東野君が、まるで「それ以上何も
言うな」っていうように私を見つめるか
ら、結局何も言えなくなる。
「柏木……ありがとう」
「そんな……」
お礼を言われるような事なんて、してな
いじゃない。
むしろお礼を言わなきゃならないのは、
私なのに……。
「柏木、顔あげてよ……。柏木が俯いて
ると、ちょっと寂しい」
「……」
そう言われて、僅かに照れながら顔を上
げて東野君を見上げると、東野君は嬉し
そうに笑っていた。