【完】俺様キングと秘密の極甘kiss★
言うのがちょっと遅かったんだよ。
私にはもう、東野君って最愛で最上の彼
氏がいるんだから。
そんなの聞いたって、もう……!
「私は……東野君が好きっ!」
何かをぶったぎるようにそう叫んだ私は
、その場から飛び出した。
玄関を出て、携帯を取り出しながら電話
をかける。
―――プルルル……プッ
『―――もしもし?柏木?』
2コールもしないうちに流れてきた彼の
声。
「会いたい……会いたいよ、東野君」
『柏木……?』
「会いたい……っ」
もうそれ以上走ってられなくて、その場
にしゃがみこんだ。