【完】俺様キングと秘密の極甘kiss★
「呼んで……欲しかった……」
そう言うと、フワッとだきよせられて。
ぎゅうっと抱き締められた。
それから、酷く甘い声で。
「春……春、春……!」
何度も、何度も、呼ばれた。
なんでだかすごく。―――すごく、嬉し
かった。
「うぅ……棗……」
「……ぷっ」
……え。
突然吹き出した棗を見上げると、棗は眉
尻を下げて、笑っていた。
「もうマジで……飽きねーな、お前」
「な……!?」
訳がわからず口をパクパクさせる。餌を
求める鯉のように。