痛々しくも生きている
プチパニックになったきょうちゃんを押さえ、先程の出来事を話す。

また呆れられっかなー?とか思いつつ話を終えると、きょうちゃんは口を開けてポカーン。

間抜け面だなオイ。

そう思ってると、きょうちゃんは顔をうつ向かせて肩を震え…させ……

…………。



「きょうちゃん、まさか笑ってる?」

「ぶはっ、ははははは!!おまっ、校門よじ登るとかっ!!しかもっ、あの生徒会長のっ、信仰者にっ、ひはっ、あははははははっ!!」



溜め息の次は爆笑っすか。

お前忙しい奴だな。



「なんか笑えるような事言ったか?」

「ぶほっ!しかも自覚ナシ!お前さいこー過ぎんだろおおっ!!」



そう言ってまたあひゃひゃヒィヒィげらげらげら。

つか指差すんじゃねぇ。腐んぞ。



「だっ、第一っ!ここまでの道のりにバスあんのにっ、歩いてくるとかっ!!ま、間抜けすぎるっ!!あひゃ、あ、あははははははっ!!」

「は……バス…?」



うっそぉ。

今度はアタシが口をポカンと開けてたみたいで、それを見たきょうちゃんはまた大爆笑。


「間抜け面ー!」とか言って目の涙をぬぐってる。


シアワセソーデ、ナニヨリデスヨ。

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