痛々しくも生きている
◇4月は出会いの季節

校門までが長ぇよ




おはよーございますですよ。

さっそくですが、朝から血生臭いze。



「相手しやがれッ、武藤!」

「逃げてばっかいねーで喧嘩しろよ!」

「寂しいじゃんッ」

「いや嘘だけど!」

「とりあえず殴らせろ!」



いやワケ分からんし。



「お前ら朝からシツケーんだよ」


「だってお前が真面目に学校通ってるんだぜ?!」

「ありえねぇッ」

「夢から覚めろ!…ってことで殴りにきちゃった☆」


「最悪な理由だなオイ」



ちなみにコイツら、不良じゃなくて
元クラスメイト。平凡な男子だ。



「喧嘩できねぇくせしてよく挑めるよな、お前ら。つーかアタシ、女の子なんですけど」

「この際男も女も関係ナーイ」

「男女平等だって」


「スイマセーン、ここに女の子を襲おうとしてる男子がいるんスけどー」


「スルーですか」



や、てか遅刻しそうだから。
ガチで殴んぞ。

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