輝龍―崩壊篇―【完】





沈黙を破ったのは……




「なぁ」




意外にも親父だった。




「「なんですか」」




俺と龍陽の声が被った。




「最近…なんでこんなに仕事が多いか分かっているか?」




「いいえ」
「あぁ」




龍陽はいいえと答えた。




「さすが…龍狂。」




龍狂は俺の組での名前。




情報が漏れないためにいつも通り名か若、と呼ばれている。




「あぁ…薬の出所を掴むため…だよな?」




俺は、もう確信していた。






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