輝龍―崩壊篇―【完】
―――龍陽side





俺の前を颯爽とバイクで走り抜けて行く狂龍様。




俺がこの世界に入ったのは、俺を助けてくれた彼への恩返しのためだった。




けれど、実際は今も、彼に守られているだけで。




いつも、仕事で彼は俺の前を行く。




俺が守らなければならないはずなのに。




でも、今日からは。




俺が彼の右腕と認められた今日からは。




俺が彼と共に戦う。




彼の守るべきものは、俺の守るべきものだから…




俺らは、ターゲットのところに到着した。





―――狂桜side end―






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