輝龍―崩壊篇―【完】
―――橋元組組長side―





何も写さない冷たい目…




それが、俺を見下ろす。




「ぐあ゛っ…たすけ…」




俺が、助けてと叫ぶたびに、冷めた笑みを溢している。




「てめぇはそうやって助けを乞う人間を何人殺した?てめぇは殺しても足んねぇよ。」




彼の地をはうような恐ろしく低い声に、俺の背筋が凍った気がした。




ハッと嘲笑うように溢したあと、彼はチャカを俺に向けた。




「入れ。」




狂龍に呼ばれ、1人の男が入ってきた。




この部屋に入ってきたソイツに、一番驚いたのは俺だっただろう。




―――side end―






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