輝龍―崩壊篇―【完】
―――海斗side




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―――――――――




「入るよ?」




ガチャッと音がして、俺は思わず、部屋の扉を凝視した。




ガラッ




「…―っ!!」




そこにいたのは、さっきまでの美少年ではなかった。




吸い込まれそうな黒い瞳に、紅いぷっくりした唇、長い睫毛、白い綺麗な肌を持つ美少女で。




想像をはるかに超えたその姿に思わず絶句した。




「やっぱ、キモいよね…
でも、そんな顔背けなくても…」




勘違いで落ち込んでる結衣が、柄にもなく愛しく思えた。






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