ブラザーズ~青い空へ~
『うぅー大輔?俺はまだ生きてんの?もう朝?』

『慶太郎!目覚めたか。お前は生かされてるよ。肋骨が折れてる。それに額と左目の上、右腕は縫った。ナイフで切られたんだぞ!もう無茶はやめろ!お前には千佳や生まれてくるガキがいるし大切な弟達がいるだろう!でも大丈夫だ。お前は生かされてるから』

『あぁ。悪いね。迷惑かけたな大輔!ずっといてくれたんだ。俺、帰るわ。今日龍と虎の誕生日なんだ。あいつらのお祝いしないと』

『あぁー。ちょっと待て。先生呼んでくるから』

壮ちゃん!俺はまだ生きてもいいんだね。あいつらが大人になるまで生かさせてくれんのかな。

『あーいってぇー。大輔!余計な事は言わないで。千佳が心配する。まあこんな顔じゃごまかしきかねーか。骨折は言わなくていい。そのうち治る。龍や虎を抱っこしてやりたい』

『わかったから心配かけるような事は二度とするな!』

『はい。すいませんでした』

『慶太郎!いやー!なんなの!どうして!大ちゃん!どうして慶太郎はこんなにケガをしてるのよ!どうしてよ!』

『千佳!落ち着いて。俺が絡まれただけ。大丈夫だから』

『千佳!ごめん。悪かった。慶太郎にケガをさせたのは俺だ。悪い。これ痛み止めだから。あとガーゼ交換してやって』

『違うでしょうよ。わかるでしょ?千佳。俺が勝手に喧嘩したの。でも大丈夫。ちゃんと帰ってきたでしょ』

『ごめん。大ちゃんを責めて』

『いいよ。俺が慶太郎を止められなかった。だから本当に俺が悪い。あと頼むわ。安静にさせといて』

『うん。大ちゃん!慶太郎をちゃんと連れて帰ってきてくれてありがとう!』

『あー。本当に悪かった千佳。出産前に心配させたな。でももう大丈夫だから。カタはついた。もう二度とない』

『うん!大ちゃん!ありがとう!』

『千佳!俺の子は生まれたくないのかな?おい!どうした?こんな父親で不安か?悪いな。でもお前の事を俺は守るよ。あいつらは起きてるの?』

『うん!龍ちゃんと虎ちゃんはお友達が来てるからゲームしてる。悠ちゃんは剣道。拓海くんは予備校行った。慎二郎くんだけ寝てる。午後から慶太郎が予約してくれたバースデーケーキ取りに行くって。慶太郎!部屋で休んでて!』

『うん。ちょっと現場に電話だけ入れて寝るよ。千佳!ごめんな!俺また心配させたね。生まれそうになったら起こしてよ。俺はこの子の誕生を俺の目で見なきゃいけないんだ』

『うん!わかった!』

あぁーいてぇー。クソー動けよ。今日は龍と虎の大切な日だぞ。お義母さん!龍之助と虎之助を生んでくれてありがとうございます。

『慶太郎!慶太郎?大丈夫?みんな揃ったよ。龍ちゃん、虎ちゃんの誕生日パーティーするよ!起きれる?』

『あー。そんなに寝てたんだ。ごめん。何も手伝ってない』

『いいよ!料理が苦手な慶太郎に手伝える事なんかないでしょ!大丈夫?』

『そうですね。邪魔になるだけですね。大丈夫だよ。始めよう。龍と虎の大切な日だ』

『うん!』

『兄貴!大丈夫?』

『慶太郎にーちゃんのバカ!』

『慶兄!おかえり!』

『慶太郎兄ちゃん!どうしたの?痛いの?』

『慶太郎兄ちゃん!抱っこしてーふぇっく』

『慎二郎!拓海!悠之心!龍之助!虎之助!心配かけて本当にごめん。龍と虎の大切な日に本当に悪かった。俺は大丈夫だから龍と虎の大切な日をみんなで心からお祝いしよう!』

『当然っすよ!俺のかわいい弟っすから』

『俺も龍と虎そして悠も俺の弟だって思ってるし慎二郎兄にーちゃんと慶太郎にーちゃんは俺の兄貴だと思ってるよ!ちょー盛り上がろうよー!』

『慶兄!帰ってきてくれてありがとう!』

『慎二郎!拓海!悠之心!お前ら本当にありがとうな!龍之助!おいで!抱っこさせてくれ!虎!ちょっと待ってな。俺は1人ずつちゃんと抱きしめたいんだ』

『うっく、わかった!』

『龍之助!7歳の誕生日おめでとう!俺の弟として生まれてきてくれて本当にありがとう。俺は龍が大事だからね。俺に守らせてね』

『うん!ありがとう!慶太郎兄ちゃん!僕も慶太郎兄ちゃん!大事だからね!』

『うん。ありがとう!虎!おいで!お前を抱っこさせて!』

『っく、うん!』

『泣かないの。なんで泣くの。俺は大丈夫だよ。心配かけてごめんな虎!虎之助!7歳の誕生日おめでとう!お前も俺の弟して生まれて来てくれて本当にありがとう!俺は虎が大事だよ。俺が絶対守るから俺に守らせてくれよ』

『っふぇ、ありがとう!僕も慶太郎兄ちゃん大事だから、っく、いなくならないで!ずっとずっと一緒にいて!』

『うん。いるよ!虎!今日は龍と虎が生まれてきてくれた大切な日。生んでくれたお母さんにありがとうを言おうね!よしじゃあごちそうを食べよう!プレゼントはご飯のあとに渡すからね!』

『うん!わかった!』

『龍之助!虎之助!誕生日おめでとう!』

『おめでとう!龍!虎!』

『龍!虎!誕生日おめでとう!』

『龍!虎!俺の弟として生まれてきてくれてありがとう!誕生日!おめでとう!』

『ありがとうー!』

『ありがとう!』

『はい。じゃあごちそうを用意してくれたお姉ちゃんに感謝していただきます!』

『いただきまーす!』

お義母さん!龍と虎は7歳になりましたよ。見てますか?これからもずっと俺はこいつらを守りたいです。守らせて下さい。頼りない兄貴ですいません。

『龍!虎!もうお風呂入るよ!新しいゲームはもう冬休みなんだからいつでも出来るでしょ!おいで!』

『兄貴!俺が入れますよ!ケガしてるのに無理しなくていいっすよ!』

『いや俺があいつらと入りたいんだ。ありがとう慎二郎。大丈夫だよ。龍!虎!おいで!もう寝る時間になっちゃうよ!』

『はーい!』

『慶太郎にーちゃん!俺も入る!』

『じゃあ俺も入る!慎兄も入ろうよ?』

『いや俺は待ってるよ!お前ら兄貴のサポートしてやって!千佳さんになんかあったら困るからな!』

『あーそっか。さすが慎兄!じゃあお願いします』

『おう!任せとけ』

『千佳!今日はありがとう。龍と虎の為にたくさんの料理を作ってくれて。俺もあいつらを祝えて良かった』

『うん!私も嬉しかった。これからも元気に育ってほしいね。クリスマスパーティーも楽しかったし、あっ!慶太郎!陣痛きた』

『え?マジ!えっと車まで行ける?慎二郎!拓海!悠!ちょっと来い!慎二郎!お前家に残ってチビ達を見てて!起きないとは思うけど!拓海!悠!お前ら一緒に来い!千佳がまとめてる荷物持ってきて!』

『了解しました!運転大丈夫っすか?』

『わかった!俺取ってくる!』

『千佳!ゆっくり行ける?慎二郎!俺は大丈夫だからチビ達頼むぞ!』

『うん。だ、大丈夫』

『千佳!もう着くからね!頑張って!』

『千佳ちゃん!頑張って!』

『先生!俺とこいつら2人を立ち合わせて下さい!』

『わかりました!』

『拓海!悠之心!しっかり見とけよ!生命の神秘を。お前らも同じように生まれてきたんだ。母親が苦しんでそしてお前達も頑張ったから無事に生まれてきたんだ。当たり前に生まれてくる命はないんだよ』

『うん!』

『はい!』

『千佳!頑張って!』

『んーんーうーん、慶太郎!手握ってて!ハアハア、んーうーん、ハアハア』

『うん!』

『オギャアー!ギャアー』

『おめでとうございます!23時07分。元気な男の子ですよ!』

『はぁー。良かった。千佳!ありがとう!俺の子を生んでくれてありがとうございます。ご苦労さまでした』

『ハアハア、うん!良かった!無事に生まれて。嬉しい!』

『っく、うっく、慶太郎兄ちゃん!千佳ちゃん!おめでとう!それにありがとう!っく』

『うっく、慶兄おめでとう!千佳さんおめでとう!慶兄の子供を生んでくれてありがとうございます!っく、うっく』

『拓海!悠!おいで。ありがとう。お前達にも命の重さを知ってほしい。お前らがこの体験を通して何かを感じてくれたら嬉しいよ』

壮ちゃん!俺の子がやっと生まれてきてくれました。龍と虎の誕生日パーティーを終えてから生まれてくれるなんてこの子なりに考えてくれたんだろうか?やっぱり俺の子だ。壮ちゃん!生まれるってなんだか奇跡みたいだね。俺はただ千佳の手を握る事しか出来なかったけど母親ってやっぱりすごいよ。授かった命大切に育てます。千佳と子供が元気でいる事も当たり前じゃないんだよね。生まれた子の泣き声を聴いてただ感動しました。生命の神秘は素晴らしいです。俺もこうやって生まれてきたんだよね。ありがとうございますお母さん!千佳!ありがとうございます!我が子を初めて抱いて俺は感動して泣きました。これ以外の言葉はありません。俺を父親としてうまれてきてくれてありがとう!壮ちゃん!俺は初めてとても素晴らしいクリスマスプレゼントを貰えてたよ。ありがとうございます。
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