トールサイズ女子の恋【改稿】
◇第13章:やっと理想の恋人に出会えた
 深夜2人きりの会議室で長い時間をかけて私のことをどう思っているか聞いてみたけど、試験の合格発表を待つような気分で心臓がずっとドキドキしてゴクリと唾を飲む。

「俺は…、星野さんのことが好きだ。俺の隣に並んで欲しい」
「ほ…、本当ですか?」

 水瀬編集長は私の顔をじっと見つめて思いを伝えるけど、嘘じゃないと確認したくて水瀬編集長にもう一度聞き返した。

「本当だよ。俺も身長が低い方だから学生の頃から振られていてさ、こんな身長でも俺の隣を並びたいって言ってくれる人をずっと探していたんだ。そして歓迎会で星野さんに出会って、俺の事を見てもらいたいからランチに誘ったんだよ」
「そうだったんですね」
「ランチの日はどんな服を着ようか迷ったし、九条は元ファッション部で俺の部下だったから心配してオデコを触ったんだけど、それが星野さんの心に傷をつけてご免……」
「いえ…」

 私も凄く悩んで服を決めたし、九条さんは水瀬編集長の部下だったんだ。

「星野さんは木村のことが好きかと思った」
「まさか?!前にも言いましたけど、何とも思ってないです!」
「何とも思ってないって言って、総務課で木村と2人きりでいたのを見た時は嫉妬してたんだよ?」

 だからあんなにピリピリとした雰囲気だったんだ……、お互いがあの時はどんなことを思っていたかが1つ1つ分かる度に心の距離が縮まっていく。

「BarでYUKIのことを話してなくて、誤解させてしまってご免」
「ちゃんと水瀬編集長から聞けましたから、大丈夫です」
「俺も身長コンプレックスあるし、星野さんのコンプレックスは理解出来る。俺ならそれを取り除いてやりたい、木村にはさせたくないって思う」

 私が膝の上に置いている右手に水瀬編集長は左手を重ね、水瀬編集長の温もりが手から介して心まで伝わってくる。
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