俺様彼氏とあたし様。
エロスの追求
【寧音】



何かすごい気まずい雰囲気だ…。



目の前には喋らないお父さんと笑顔のお母さん。



あたしの隣には見たこともないくらいに緊張してる日向。



初めて日向が家の親に会ってます…。



「寧音さんとお付き合いさせていただいてる天道と申します…」

「生王子!!ねぇあなた!!生王子~!!」



あたしは、娘の彼氏を『王子』と呼ぶ母親に軽く引き気味…。



まったく話さないで立ってるだけの気が弱い寿司職人は、日向のオーラに冷や汗をかいてる。



日向が家に来たのはCMの事で挨拶する為。



だって多分チュウとかしちゃうわけで…。



「ただいま。あっ日向じゃん」

「お兄ちゃん!!」



いいところに帰って来たお兄ちゃんを日向の隣に連れて来た。



さっきから母は『王子』しか言わないし、日向と父は黙りこくってる。



これは兄に頼るしかない!!




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