君と過ごした日々...いつまでも忘れない

彼は、少し強引に私の手を引っ張った。

これも彼の優しさなのだろうと思った。

しかし、私は素直に喜ぶことができずにいた。

彼だって、少しくらいの恥ずかしさだってあるはずだ。


なのに、何もできない私自身が、惨めに見えた。



私は、その暗い想いをどうにか前向きに持って行こうとするが、心の中に迷いがあった。

いや。

この想いを前向きに持って行って、何が変わっていくのだろうと不安で仕方がなかったのだ。

だけど、彼のおかげで少しは笑顔になれたかな。


ふと、彼の足下を眺める。

その足を踏み出す一歩一歩が、力強く感じられた。
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