ZAKURAN



「ひいいい…!」




女が、車に隠れるようにしてこちらを見ていた。




口元に手を当て、恐怖で目を血ばらせながら…







少女は女のもとへと近づく。




「やっ…来ない、で…!」




女は私から逃げるようにして後ずさる。



だがやがて…



「あ…!」



何かにつまづいて転んでしまった。








「ごめんなさい…なるべくすぐに、逝かせてあげます。」




「お願い…やめて…」





女の頬に、涙が伝っていく。






























「さよなら。」








-ザシュッ




























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