ZAKURAN
「お~ま~え~」
「あ?」
部屋へと入ってくるなり、いきなり恨めしそうにオレの首へと腕を回してくる翼。
「…何だよ。」
「お前まさか、こんなときに屋敷の令嬢と…」
「は…?」
わけわからん。
「綾子さん気持ちよさそうに寝てんじゃねえか!
お前まさかハレンチなことでもして綾子さんの体力奪ったんじゃ…」
こいつは何言って…
「バカちげえよ。
仕事の邪魔になりそうだから睡眠薬呑ませただけ」