ZAKURAN
こんな子が、あの有名な人殺し「闇少女」だなんて笑える。
一体誰が想像できるだろう。
呆然とそんなことを考えていると、
「ねえ、睦月!今朝のニュース見た?」
突然、夏香に軽く肩を叩かれた。
ニュース…?
「見てないよ」
質問の意味に首を傾げながらも私は答える。
テレビなんて、ほとんど点けない。
朝は学校へ行く準備をするだけだし、昼間は学校。
夕方からは、黒崎からの仕事の連絡をひたすら待ち続けるだけ。
私にとってテレビなんてものは、あってもなくても同じようなもの。