ZAKURAN



しばらくして、




「……」



穏やかに流れていた心地いい音楽が止まる。






同時に静かだった空気が騒がしくなり始めた。





どうやら社交ダンスが終わりを告げたらしい。



証拠にホールで踊っていた男女のペアがチラホラとこちらに戻ってくる。













終わった…



安堵にも似た息が自然と唇から漏れた。






これでもう、あの2人が手を取って笑い合っているのを見なくて済む。








なんて、そんなわけないか。












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