あんたの隣はあたしだから




「日向、今帰り?」



「おぅ。柚希一人?」



「うん!一緒に帰ろっ!」



「はぃはぃ」




薄暗い道を歩いていく。





「日向。おっきなったなぁ」



「せやろ?172あるんやで!

1・7・2cm」


キラーンと決めつける日向。


バカだな。こいつ。


でも、日向は背が高い。


小学校のころは、あたしのほうが
高かったのに。。。



「それにしても柚希何cm?

てか、ちょーチビじゃね?
150あんの?ねーだろ。」


とあたしの頭をなでなでしてくる。


「ちょ、、ナメてるでしょ?
あたしだって150は、あるよ!」



「何cmだよ」


「……………150.5。。」


「ぶはっ!」


日向は、爆笑している。



「何よっ!悪い?
どーせチビですよ」


「ははっ。150.5って

ギリギリじゃねーか」


「もーいつまで笑ってんの?!」



「わりーわりー」



絶対あやまる気ないわ。こいつ。


まぁ、たしかにチビだけどさ、、、





ケンカして仲直りしての関係。


とっても居心地がいい。



あたしたちは、きっとずっと

こんな関係。



幼なじみという、いっちばん近い

存在──……………。




それは、きっと変わらないよ──……。





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