愛する眠り姫に目覚めのキスを






「神谷くん....」



「俺はあんな噂信じてないからな?

桜井をちゃんと見てればそれくらい分かるよ。


きっと桜井のことだから今日のこと...

誰にも言わないつもりだろ?」




「っっ!!」





すごい....

無くされたことだけじゃなくて

そんなことまで気づいてる....






「だからさ...」





そう言うと神谷くんは私の頭に手を置いて






「俺に話して?

仲いい人に言えないなら俺に言って?」




微笑みながら言う神谷くんに

涙が出てくる....






「...っ....ありがと....神谷くん....」





泣きながらお礼を言う私の頭をそっと撫でて1枚の紙を渡してきた。







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