甘い言葉に惑わされて


「なんでもない。ほら、授業遅れちゃうよ。」

グイッと腕を引っ張られる。


「え!?・・あ!う、うん。」


「星羅、顔真っ赤。」

初恋は実らない。


「不覚をつかれただけです~」


誰かがそう言った。


「星羅は可愛いな」



確かにって。



「なっ!?!?!?!?」



思った。



「ま、彼女のが可愛いけどな!!」



   
   
< 44 / 90 >

この作品をシェア

pagetop