ダイス



「そういった状況なら、どうしたらいいんですかね?」


深水の話が終わったあと、真っ先に口を開いたのは蓮だ。


「手掛かりは妻の携帯電話に掛かってきた電話のみ。どれも公衆電話からだが、場所の特定は出来るだろう。まずはその近辺の聴き込み、新井らしき人物の目撃がないか洗う」


深水はてきぱきと指示をした。


「調べはこれからだが、直ぐに済ませる」


深水の言葉に三人は同時に頷いた。


「浅川は北見という男との接触を続けてくれ」


紗江子は深水の言葉に無言で頷いた。



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