「同じ空の下で…」

「昨日の打ち合わせで、『敬語は禁止』っていう事になりました」

「えっ?なんですか、ソレ。」

素っ頓狂な規則にごはんを思わずこぼしそうになった。

「みんな同級生なんだし、仲よく…あ、へんな意味じゃなく、うーん…チームワークを大切にする…ような、まぁ部活の規則みたいなもんで…、とりあえず、俺の事は安堂さんではなく、タケルでいいんで。」

「じゃ、私は・・・・」

「瞬は、『はなちゃんで統一しよう』って言ってましたが、つやかで。」

「…はい、じゃあ、つやかで。」


そこでまた、安堂…いや、タケルと連絡先を交換して、私たちはその場を後にした。

「昨日、瞬に結構びっくりしたでしょ?」

「…うん、まぁ…。」

「あいつなりの気遣いだと思ってやって下さい。つやかだけ中学が違うから、きっとあいつなりの優しさだと思います。少し荒削りだけど、いい奴だから。」

「正直いうと、私…苦手です、あの人…」

「そういわずに♪」

そんな事を話してると、会社についた。

「じゃ、午後、頑張ってください」

「お互いに。」

そう行って別れると、5階にある自分の職場へと戻った。


これこそ…

なりゆきで

実生活の亮太との問題をかかえつつ、同窓生で繰り広げられるイベントの企画者の一員として、その後を私は過ごす事になった。




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