「同じ空の下で…」

張り出されている物件を眺めつつ、懐かしい、自分が生まれ育った地の空気を思いっきり吸い込んだ。

冬の空気は澄んでいて気持ちがよかった。

昨晩、同じ道を通ったはずなのに、全然気づかなかった風景が目に飛び込んできて、それがとても新鮮だった、


寒い朝に朝日がまぶしく照らしてきて、


部屋が見つかったら、さっさと引っ越してしまおう…───


その決意を後押ししてくれているかのようだった。









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