チャットの貴方に恋をする


「…そっか、残念だな…」

恭平の声が、聞こえる。少しだけ、その声に寂しくなったが、しっかりした声で言った。

「ごめんね。私は…七海さんのことが好きなの」

やっと自覚できた、この感情。この感情に嘘をつくことはできない。

嘘をついて、後悔をしたくない。再び口を開こうとしたとき、恭平のため息が聞こえた

「…ん、わかった…やっぱり曲がらないんだな」

私は恐らく、凄い間抜け面をしているだろう。それくらい恭平の言葉に意味がわからなかった

< 130 / 152 >

この作品をシェア

pagetop