この恋は、絶対に秘密!
岬さんは午後から私達の会社に委託されている社員食堂の様子を見に行くらしく、珍しくスーツに着替えて出ていった。
岬さんがいないと、緊張が解れると同時に寂しさも感じる。
私はいつからこんなに彼のことを本気で好きになっていたんだろう──。
岬さんのいない事務所を後にしたのは、定時を20分ほど過ぎた頃だった。
今日から9月だけれどまだまだ残暑は厳しく、節電しているとはいえ涼しかった事務所から外に出ると暑さに負けそうになる。
夕飯のことでも考えて、気を紛らわしながらバス停まで歩こう。
そう思いながら会社の駐車場を抜けて門を出ると、よく見慣れた一台の車が道の脇に停まっていることに気付いた。
赤色で可愛らしいレトロな外観のあの車は……たしかミニクーパー、とか言ってたっけ?
あれに乗っているのは、まさか……。
岬さんがいないと、緊張が解れると同時に寂しさも感じる。
私はいつからこんなに彼のことを本気で好きになっていたんだろう──。
岬さんのいない事務所を後にしたのは、定時を20分ほど過ぎた頃だった。
今日から9月だけれどまだまだ残暑は厳しく、節電しているとはいえ涼しかった事務所から外に出ると暑さに負けそうになる。
夕飯のことでも考えて、気を紛らわしながらバス停まで歩こう。
そう思いながら会社の駐車場を抜けて門を出ると、よく見慣れた一台の車が道の脇に停まっていることに気付いた。
赤色で可愛らしいレトロな外観のあの車は……たしかミニクーパー、とか言ってたっけ?
あれに乗っているのは、まさか……。