この恋は、絶対に秘密!
英司さんはいつでも挨拶に来ると言ってくれているけど、私はまだ心の準備が出来ていない。

あのお父さんがどんな反応をするのかもちょっと怖くて。



「……岬さんに既婚歴があること気にしてるの?」



お母さんの確信を突く一言にドキリとしつつ、「うん、まぁ……」と歯切れの悪い返事をした。


いつか話すことだから、お母さんにだけはこのこともすでに伝えてある。

最初こそ驚いていたものの、特に反対はされていない。



「何度も言うけど私は気にしないわよ。今時結婚の一回や二回、珍しい話じゃないし。
まぁ、お父さんはあんなだから色々うるさいかもしれないけどね」

「だよね……」



英司さんを紹介したらすぐに結婚の話を持ち出してきそうだ。

そんなお父さんを想像して、紅茶を飲みつつ苦笑する私。


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