恋はいつでも『マシンガン』ですから!!

お互い、真面目に


それから少し経って、健ちゃんと康太がトイレから帰ってきた。
「健ちゃん!!」
健ちゃんの名前を呼ぶときは、
いつもとびっきりの笑顔で。
と密かに心がけている。
瑞樹ちゃんがこっちに視線を向けて合図してきた。
「なんすか」
健ちゃんは警戒心むき出しの顔で返事した。
うん、そんな顔も可愛いよ健ちゃん。
「あのね……今日、放課後さ。屋上で待ってる」
ふふ。この上目使いに落ちない男はいないはず!
「……え?喧嘩売ってるの?」
「違うよ!!!」
屋上から落とされるとかいう勘違いでもしたのでしょうか。
私に落ちるんじゃなくて屋上から落ちるのでしょうか。
 すると、康太がニヤニヤしながら
「健太郎……察してやれよ。
 上目使いのつもりが睨んでるようになってしまい、
 告白しようと思って屋上に呼びだしたら喧嘩と勘違いされたけど、
 自覚症状のない女の子の気持ちをさ」
「えぇ?そうなの?」
「え。そうなの?」
ほとんど同時に呟いた私と健ちゃん。
「あんたら似た者同士だね」
「意外とうまくいくんじゃね?」
瑞樹ちゃんと康太のそんな言葉に、私は乗せられて
「わぁぁぁい♪ 
 健ちゃん付き合おうよ」
と言った。なんだか自分で言ってて恥ずかしくなってきた……。
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