その恋、取扱い注意!
「急にどうしちゃったの?」

「このままどこかのホテルに入りたい気持ちと、戦ってるんだよ」

「え……」

「どんだけ我慢してると、思っているんだよ」

「湊……」

「お前を泊めた時も、ヘビの生殺し状態だったんだぞ。こんなに余裕がないなんて、俺自身が驚いている」

焦る表情や、照れくさそうな表情の湊を見るのは、私だって初めて。
可愛いとまで思ってしまう。

「……湊の部屋に、行っていい?」

「は?」

「あ、あの、だからね? そういうことを、したいんじゃなくて、もっと湊と話がしたいなって。ここ……歩道だから……」

「……そうだな。俺もまだ話があったんだ」

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