その恋、取扱い注意!
「美里ねえさん、ちょっといいですか?」

突然、紅緒さんが立ち上がる。

「いいわよ~ 紅緒ちゃん。少しお待ちくださいね~」

美里ママは私たちに断ると紅緒さんと共にバックヤードに入って行った。

ふたりが抜けても絶好調の明菜さんがいる。

「カラオケではさぁ~ どんな歌を歌うのぉ? あたしはさぁ~」

大人気グループの名前を言う。

やっぱり歌も女の子の歌を歌うんだ。

何気にニューハーフさんを分析している私がいた。

少しして美里ママと紅緒さんが戻って来た。
美里ママはフルーツの盛り合わせをテーブルの上に置く。

「これはサービスよ~」

美人堂が好きになったかも。楽しいし。

「ねえ、ねえ? みうみちゃんって、漢字はどう書くの?」

美里ママが突然、私に話題を降ってくる。


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