その恋、取扱い注意!
あらかじめ湊には食べたいものがあるらしく、迷うことなく足を進めている。

渋谷駅から少し離れ、賑やかな路地を歩き小さなお店の前で立ち止まった。

「ここ?」

綺麗とは言い難い店構え。
おんぼろの看板のハンバーグのバがない。

「外装は小汚い感じだけど、中は大丈夫。ここのハンバーグが絶品なんだ」

湊は木のドアを開けた。

ドアを開けると、チリーンと付けられたチャイムが鳴った。

湊の言うとおり、店内は赤と白のギンガムチェックのテーブルクロスとウエスタン風のカウンターや装飾品で、外装から想像できないくらいオシャレだ。

そして口コミで広がったという人気で、テーブルの席はいっぱいだった。

「テーブル席、待つ?」

湊は店内を見渡している。

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