その恋、取扱い注意!
車から下りて傘をさした私は、運転席へ回った。
ちょうど湊は下りたところで、濡れないように傘を差し出す。

「サンキュ」

自分の傘をさした湊は、私の家の方に歩き出した。

「夕食、ありがとう。それとピアス……」

「まだ納得してないって顔だな」

「そんなことないよ。大事にするから。高価なプレゼントを湊から貰うのは最初で最後かもしれないしね」

「まったく可愛げがないな。じゃあな。おやすみ」

少し呆れたように湊は笑った。

「おやすみなさい」

玄関を開けて入ると、振り向いて湊の後姿を見送る。
湊の姿が曲がって見えなくなった。

「美海? なにそんなところに突っ立ってるの?」

後ろから声をかけたのはお姉ちゃんで、私を不思議そうに見ている。

「ううん。なんでもない」

湊と食事をしたって言ったら、また変な勘繰りを入れるに違いないから。

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