秘密の同居人~同居人は小悪魔系甘えん坊男子で二重人格!?~
苺の言葉に困惑したのか
「どうして、って聞かれてもなぁ…」
龍二が苦笑しながら頭を掻く。
「僕、苺ちゃんを困らせたくないんだよ」
「え?」
困らせたくない、の意味がわからなかった。
苺は龍二に困らされたことなどない。
「だって苺ちゃん、僕の人格が変わるといつも困ってたでしょ?」
「っ」
苺は俯いた。
そうだ。
いつも、苺は反応に困ったりはした。
「僕、留学するまでは苺ちゃんの笑顔だけを見ていたいんだ」