アサガオ ~君と過ごした1642日~
数分もしないうちに
看護婦さん何人かと担当医が
入って来た。
「君ちょっと避けてくれるかな?」
「は、はい。」
「篠川さん?
聞こえますか?」
「薬がきれたみたいです。」
怜、
ほんとは元気じゃなかったんだ。
それを無理に笑ってたんだ。
私気づかなかった。
「君、ちょっと病室から出てくれる?」
「え!?でも私ここにいます!」
「いいから!!」
「は、はい。」
う、怒られた。
病室から出る時に見えた
苦しそうな怜の顔を見て
何もできない気持ちで
胸を締め付けられた。