アサガオ ~君と過ごした1642日~

* * *

もう!
朝のことで頭いっぱいすぎて
ぜんっぜん授業分かんなかった。


私は校門の前で怜を待った。


「朱!ごめん待った?」


何か怜の目見れないな


「ううん、そうでもない。
.....てか、怜のせいで授業分かんなかったんだけど?」

「何でおれのせい!?
俺なんかした?」

「あ、朝のあれだよ。」

「朝の?.....
あー、朝俺がおでこにキ.....

「ちょ、なにおっきい声で
言ってんの!?
やめてよ!」


私は慌てて怜の口をふさいだ。


バッカじゃないの
周りに変に思われたら
どうすんの!?


「分かんなかった勉強どうしよー。」


友達いないしなー


「俺が教えてやろっか?」

「えー、怜かしこいの?」

「一応.....
今回のテスト全部90点だいだし。」


こんなバカが!?
私なんか今回のテストほとんど
50点だいなんだけど!?


「どうすんの?
教えんの?」

「じゃ.....
じゃあ教えてもらおうかな?
いいの?」

「いいけど、俺暇だし。」


うわーーー!
何でこんな約束したんだろ?
自分でもビックリ!


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