ヒカリ
プロローグ
「私、世界を変えてみせる。」



この少女の一言で世界が変わるなんて……



――魔世紀6年



世界は天界・魔界・人間界の三つの世界が繋がり争いあっていた。



「おにぃ、おはよう。」



「おにぃ、私、何も出来なくてごめんね。」



青年は少女の頭を優しく撫でた。



「リエル!君のせいじゃない……。」



青年の顔は青白く、そのなかで優しい笑みを浮かべていた。



「リエルは可愛いな…。」



「うぅっ、冗談やめてよ。」



「元気で……な…。」



青年は微笑み、目を閉じた。



青年は少女リエルの義理の兄で、リエルが10歳の時リエルをかばい呪いをかけられた。



それから5年後、呪いに殺され、死んだ。



兄が死に、リエルは一人人間界の片隅で生きていた。



『世界を変えたくはないか?』



「えっ、だ…れ……?」



『三つの世界を救え………
座すれば道は開かれる。』



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