False♡Bya
「──...て、...だ......」
その後、舜が何か言っていたけど...、私には全く聞こえていない。
『別れよう』 『飽きた』
舜のその言葉が胸に突き刺さる。
私は...、舜にとって迷惑でしかなかったんだ。
私のほかに好きな人ができたのかな?
私に魅力がなかっただけ?
理由なんか、今はどうでもいい。
「分かった...っ......。じゃあ、バイバイっ......」
涙が溢れ出してきたのが舜に見えないように、私は走り出した。
「...のん!花音!」
何で...、名前なんか呼ぶの?
私達、もう...、他人だよ?
胸が張り裂けそうなくらい痛くて......。
いつものように綺麗な夕焼けが、なぜか虚しく感じた。