夜のゆめで
あきらめられると思った。

けど、もう2年になって一ヶ月が経つ。まだ水島がすきだった。
1年の後半から水島は他のクラスの相沢と付き合っている噂がたった。

俺はどっかの冗談だと思った。けど本当らしい。

「ね、相沢とは順調なの?」俺は冗談間際で言った。
「え?栄太と?うーん、想像におまかせするかな」
「まじで付き合ってんだ」
「まぁね」

覚悟はしていたけれど、この思いはなんだろう。悲しみなんだろうか。

「燐矢!なんか決まった?早く会計済まそうぜ」
レジの近くで、浩輔が急かす。
「おー」俺はレジのほうを向き、返事をした。
「じゃあね、本町」
「おーじゃね」

俺はレジの方に向かった。

きっともうはなすことはない。

Though I will not need to meet you anymore, I will expect it somewhere.
< 5 / 11 >

この作品をシェア

pagetop