流れ星デイズ

パパもやきもち



あれから数日。


いつまでもさめない酔いに身をゆだね、ふわふわとしていたら。


「一大発表があるのよ!」


と、綾乃が我が家へ乗りこんできた。




それは、長く居座っていた太陽も落ちて、もうずいぶん経った頃。


眠ろうとしていた私は叩き起こされて、リビングへと引きずり下ろされた。


そこにはママと、仕事から帰ったばかりのパパ。


二人とも何事か、と目をまんまるにしてる。


私も勢いについていけなくて、そんな一家を前に綾乃は。




「海の家でのライブが、急遽決定しました!」




ここで、いったん拍手を要求し、




「というわけで、沙妃はお泊りをします!」




と、宣言した。




「……え?」


「え?じゃないの、海の家でみんなとお泊りするのよ!」


「いつ?」


「来週。というわけで、清く正しい沙妃ちゃんの健全な外泊に許可をいただきたく参上致した所存!

おじさん、おばさん、もちろんOKだよね!?」


状況を飲みこめない私を尻目に、綾乃は妙な日本語でパパとママに詰め寄った。

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