穢れた愛
第一章 枯渇の湖


漆黒の闇に
姿が映り込む
ラウンジの窓


空になった
珈琲カップ


灰皿を埋め尽くす
吸殻


首から下げた
社員証


座り辛い
鉄製の椅子に
凭れ


窓に映る
ぼやけた顔を
眺めていた



< 1 / 111 >

この作品をシェア

pagetop