穢れた愛


不純異性行為が
流通する
キャンパスで


例外など
在りはしない


有頂天に成りつつある
柏崎の思考回路は
崩壊へと辿り


青柳を一途に
想い続ける”栞”を
ターゲットに決め


横瀬の別荘で開催した
極僅かな人数の
サークル合宿


果汁濃厚の
ジュースに潜ませた
度数の高い酒


朦朧とする栞は
抵抗する力もなく
虚ろな表情で
天井を眺め


紅い血液を
シーツに滲ませ
柏崎に抱かれていた


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