穢れた愛


”同じアホなら
 踊らな 損 損”


調子のいい柏崎を
浮かれ野郎だと
誰もが 笑う


それでも
柏崎の心に
激励を飛ばしたのは


片田舎に住む
青年団長の言葉


日焼けした肌と
頭に巻くタオル


嫁不足の村
消えてゆく
若者達


農協組合の
時速35キロ
トラクターに乗り


老夫婦達の畑を耕し
握り飯片手に
豪快に笑う


団長の言葉


「田舎モンの意地
 見せてやれ」


挫けそうになる
柏崎を支えたのは
団長の言葉と
両親の応援


踊るアホとして
音頭を取る覚悟を
貫いてきた


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