無題


『もう泣き止んだか?』

ドアの向こうからの声。

『う…ん…。』

有川は、ドアをゆっくり開けましたが、私が素早く閉じました。

『ごめん…顔みられたくないから…。』

『そっか…。』

私達は、ドアにもたれながら話した。


『人を殺すって…どんな感じ?』

『うーん…っつか、なんでそんなこと聞くの?』

『有川は、人殺したことあるじゃん?』

『そーだけど…』

『楽しかった?それとも悲しかった?』

『どーも思わねぇー。築島さんは、誰か殺す予定でもあんの?』

『べ、別に…。』

『まさか……!!!』


有川は、ドアを開けた。

当然ながらドアにもたれていた私は、有川のもとに転がりこんだ。

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